注文住宅を選ぶ際のポイントを住宅評論家の櫻井幸雄さんに聞きました。



■温もりを感じさせるアイテムが人気再燃

デジタル情報があふれる中、少々懐かしいアイテムの人気が再燃している。LPレコードにカセットテープ……「使い切り」のレンズ付きフィルムやインスタントカメラも、むしろ新鮮と若い世代で人気が高まっている。

その理由として挙げられているのが、LPレコードの臨場感や写真ができあがるまで待つ楽しさがあること……が、それだけでなく、「温もり」や「触って感じるリアルさ」なども喜ばれている理由として大きそうだ。

VR(バーチャルリアリティ)=仮想現実が広まってくると、手に触ることができるアイテムの魅力が増す。コロナ禍で家にこもる時間が増えると、実際に手で触れ、重みを感じることが愛おしくなるのかもしれない。
 

 
■触って感じる「紙の住宅カタログ」

今は、住宅探しをするとき、インターネットで情報収集をするのが当たり前になっている。それは便利だし、手軽に多くの情報が手に入る。

では、以前から存在する紙のカタログはどうだろう。手で触って、ページをめくり、気になる箇所に付箋を貼るカタログにも独自の味わいがある。

そのカタログはセットになっていることが多く、以前よりも多くの「リアル」が詰まっている。
インターネット上に載せていない情報も入っているし、印刷された写真の美しさは、高画質のパソコン画面とはまた違った味わいがある。

魅力が多いためか、インターネットのオークションサイトをみると、意外や住宅カタログの出品がみつかる。高値で取引されているわけではないが、捨てるに忍びなく思う人がいて、一部にコレクターがいるのかもしれない。

そう思ってカタログを手に取ると、以前に気づかなかったインクの香りが心地よい。こういうインテリアを選べば、素敵な室内が実現するのか、と勉強にもなる。

つまり、これが「触って感じるリアル」なのか、と改めて感じ入ってしまった。住宅のカタログもまた、見直されてよい温もりあるアイテムなのである。
 


櫻井幸雄(さくらい・ゆきお)
1954年生まれ。1984年から週刊住宅情報の記者となり、99年に「誠実な家を買え」を大村書店から出版。以後、多くの著書を送り出し、新聞雑誌への寄稿、コメント出しも精力的にこなす。2000年の文化放送「梶原放送局」を皮切りに、テレビ・ラジオに多く出演。
年間200物件以上の物件取材を行い、首都圏だけでなく、近畿圏、中部圏、福岡、札幌など全国の住宅事情に精通する。
現場取材に裏打ちされた正確な市況分析 、わかりやすい解説、そして文章のおもしろさで定評のある、住宅評論の第一人者。



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