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11月11日は「介護の日」。女優を続けながら、介護施設において看護、介護職として業務に携わる北原佐和子さん。介護の現場に15年以上携わることで、自らの生き方や価値観を見直されました。


サポートしてくれるチームや環境を整えて


―介護の仕事に携わるようになったきっかけは?

芸能界に入ったのは16歳の頃。花の82年組の一人として歌手の活動をした後に、女優へ転身しました。
女優の仕事は立て続けに忙しい時期もあれば、数ヶ月時間が空くこともあります。空き時間は満たされず、世の中から取り残されたようで、気持ちも不安定になりがちでした。そんな中で障がいのある方の役に立つ仕事をしたいと思い、結果的に出合ったのが、介護のお仕事でした。


―介護のお仕事の魅力は?

気持ちが通じ合う瞬間ですね。デイサービスに従事し始めた頃、できることもほとんどなく、不安の毎日でした。右も左も分からない中で、できることはないかと介護日記を付けていたら、利用者さんが毎回トマトを残すことに気づいたんです。

「お嫌いですか?」と尋ねたら、「いや、好きだよ。入れ歯をしていないから皮が嚙み切れなくて気持ち悪いんだ」と返ってきました。

「ははぁーなるほど」と、自分の中で大きな発見に胸がときめいたんです。わたしには想像もつかない現象が利用者さんに起きていて、それで困っていらっしゃる。「だとしたらトマトの皮をむいて出して差し上げたらいいわけね」と気づいたことをきっかけに、介護職の魅力により惹かれたんです。そこから意識が変わりましたね。


―どのように変わりましたか?

いろいろな利用者さんと出会い、どのような人生を歩まれてきたのだろうと深く知りたいと思うようになりました。すべての利用者さんが人生の大先輩なので、常に学びの連続です。コミュニケーションを通して、利用者さんの人生に触れることで、必要なケアが見えてきます。それが介護の醍醐味で、満ちていると実感する瞬間でもあります。そこには虚構ではない生身のわたしがいます。

10代の頃からわたしは大人たちがお膳立てをしてくれた世界の中で生きてきました。苦難を重ねても生き生きとされている利用者さんを見ると、わたしも自分の足で立って生きていかなゃと痛感させられます。

そして介護を通して得られた経験が、日々芝居に生かされもしました。観察力や洞察力が培われ、前より根気も長続きするようになりました。ただ、仕事が重なる日は、寝る暇もないほどの忙しさです。京都の撮影所から東京に帰途後、そのまま夜勤に入ることもありました。兼業は大変なことも多々ありますが、今は女優も介護士のお仕事も大好きで、大切に思えます。


―現在介護をされている方へメッセージをお願いします

介護って先が見えないんです。何年続くか分かりませんし、ご家族も本人も心身共に疲弊してしまいます。介護する側に「休息」の時間が絶対に必要で、その時にプロに頼ればいいと思うんですね。

今や施設もサービスも充実しています。ショートステイなど在宅介護と組み合わせる方法や、医療・介護・自治体が官民一体となった取り組みも始まっています。ご自身のご要望に沿った適切な方法が必ずあるはずです。

だから一人で思い悩まないで「どういうケアが最適か?」とケアマネジャーさんなどに相談してみてください。家族でも気づかない点をプロなら見つけられることもあるかもしれません。まずはサポートしてくれるチームや環境をつくること。施設やサービスを上手に活用するのが得策です。






北原 佐和子(きたはら さわこ)
1964 年3月19 日埼玉県生まれ。「ミス・ヤングジャンプ」に選ばれ芸能界入り。1981 年アイドルユニット「パンジー」を結成。その後、映画、ドラマ、舞台にと女優の道を歩き始める。現在は女優業の傍ら、介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)、ケアマネジャー、准看護師の資格を取得し、介護施設において看護、介護職として働く。また、ボランティア活動として朗読会も行っている

「介護の日」とは
介護について理解と認識を深め、介護従事者、介護サービス利用者および介護家族を支援するとともに、利用者、家族、介護従事者、それらを取り巻く地域社会における支え合いや交流を促進する観点から、高齢者や障がい者等に対する介護に関し、国民への啓発を重点的に実施するための日として、2008 年に厚生労働省が制定。同年7 月に行われた福祉人材フォーラムにおいて、厚生労働大臣より発表された。


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